前頭から関脇・小結までは星数の積み上げで昇進できますが、大関および横綱への昇進には、相撲協会が定める極めて厳格なハードルが存在します。
まず大関昇進の条件として定着しているのが、「三役(関脇・小結)の地位で直近3場所合計33勝以上」という目安です。単に勝利数を満たすだけでなく、相撲内容の良さや、直前場所での優勝争いへの関与が求められます。審判部が昇進に値すると判断した場合、理事長へ臨時理事会の招集を要請し、全会一致で正式決定します。
さらにその上の横綱昇進条件は、より一層厳格です。
- 大関の地位で「2場所連続優勝」、またはそれに準ずる成績を挙げること
- 相撲の力量だけでなく、最高位にふさわしい「品格抜群」であること
大関がこの条件を満たすと、有識者で構成される「横綱審議委員会(横審)」へ諮問が行われます。横審の3分の2以上の推薦決議を経て、日本相撲協会の理事会で正式に推挙が決定します。横綱には「降格」が存在しないため、成績不振に陥った場合は自ら潔く引退を決断しなければならない絶対的な責任が伴います。