災害社会学や認知心理学の研究において、突発的な災害で被害が拡大する最大の要因として指摘されるのが「正常性バイアス(自分だけは大丈夫、大したことはないと思い込む心理)」と「同調性バイアス(周囲の人が逃げていないから自分も動かない心理)」です。
目の前の道路が冠水し始めていても、「みんな歩いているから」「あと少しで駅だから」と無理に進もうとする行動が、命取りになります。ゲリラ豪雨の持続時間は通常30分から1時間程度です。この短時間をどうやり過ごすかが運命を分けます。
【状況別】おすすめできる行動・絶対に避けるべき危険行動
【即座に退避・待機すべき人(移動を中止すべき条件)】
- 地下空間(地下街・地下鉄駅構内・地下道)にいる人:地上への出口が浸水する前に、速やかに地上2階以上の頑丈なビルへ移動する。
- 低地・アンダーパス・河川沿いを通行中の人・車:迂回ルートを選択するか、近隣の高台・立体駐車場などへ避難し、通過を絶対に強行しない。
- 帰宅困難になりそうな駅周辺にいる人:運転見合わせが発生した路線に無理に乗ろうとせず、商業施設やオフィスビル等の安全な屋内にとどまる。
【危険なため絶対にやってはいけない行動】
- 「傘を差して強行突破する」:強風と豪雨で傘は役に立たず、視界を奪われて側溝やマンホールへの転落事故を招く。
- 「木の下や軒先で雨宿りをする」:側撃雷(木に落ちた雷が人体に放電する現象)の危険性が極めて高い。
- 「冠水した道路を車で走り抜ける」:波立った水が吸気口に入り、瞬時に自走不能となる。