動物カフェとひと括りにされがちですが、ドッグカフェと保護犬カフェの違いは、その設立趣図とビジネスモデルに明確な境界線が存在します。
一般的なドッグカフェは「飼い主が愛犬を同伴して食事を楽しむ飲食店」もしくは「店舗が飼育する看板犬と客が遊ぶエンタメ施設」です。これに対して保護犬カフェは、動物愛護団体や有志企業が運営する「保護犬の里親募集と新たな家族とのマッチングの場」として機能しています。店内にいる犬たちは展示動物ではなく、過酷な環境からレスキューされ、医療ケアや人馴れトレーニングを受けながら「終の棲家」を待っている一時預かりの状態にあります。
現場スタッフの証言によると、「普通の動物カフェの感覚で『芸をさせて楽しみたい』『無理に抱っこして写真を撮りたい』と来店されるお客様もいますが、当施設は犬たちの心身の回復と福祉(アニマルウェルフェア)を最優先にしています」という声が聞かれます。カフェの飲食代や入場料の一部は、犬たちのフード代、ワクチン接種代、重篤な疾患の治療費、シェルターの維持費へと直接還元される仕組みです。