審査員は何百、何千編という応募作品に目を通します。その中で最初に読まれる「タイトル」と「書き出しの1行」は、作品全体の印象を決定づける極めて重要な要素です。平凡なタイトルや定型句のオープニングでは、読み手の興味を惹きつけることはできません。
まず避けるべきは、「税金について」「消費税の使われ方」といった教科書の目次のようなタイトルです。高評価を得る作品は、具体的なエピソードや独自の着眼点がタイトルから伝わってきます。
- NG例:「税金の大切さについて考えたこと」
- 改善例1(医療体験):「祖母の手術と保険証が教えてくれた支え合いのカタチ」
- 改善例2(消費税):「駄菓子屋の10円から始まった私の社会見学」
- 改善例3(問いかけ型):「もしも私たちの街に救急車が有料だったら」
また、税の作文の書き出しのコツとして有効なのは、読者の頭の中に情景が浮かぶような「臨場感のあるワンシーン」や「素朴な疑問」からスタートすることです。「私は税金について調べました」と始めるのではなく、会話文や具体的な行動を描写することをおすすめします。
たとえば、「『お会計は、税込で1,100円になります』。レジスターの画面を見つめながら、私は財布の中の100円玉をつまみ上げた」というように、日常のワンシーンから入ることで、読者は自然と書き手の世界観へと引き込まれます。