ネット上の情報やSNSの口コミには、一部不正確な理解や古い仕様に基づく解説が見受けられます。現場で混乱を招きやすい2つの盲点を整理します。
【誤解1】「Booking.comで予約した国内ホテルなら、後からホテルに頼めば領収書を書いてもらえる」
これは明確な誤りです。事前決済を行った場合、ホテル側はBooking.comから送金を受けており、宿泊客から直接金銭を受領していません。したがって、ホテル側が重複して正規の領収書を発行することは「二重発行(有印私文書偽造等のリスク)」にあたるため、原則としてフロントで断られます。宿泊証明書(宿泊した事実のみを記した書類)は発行してもらえますが、金銭受領を示す領収書にはなりません。
【誤解2】「クレジットカードの引き落とし金額と領収書の金額が微妙にズレる」
海外決済手数料や為替レートの適用タイミングによって、領収書に記載された日本円表記と、カード明細上の確定請求額に数十円〜数百円の差異が生じることがあります。経理精算においては「カード利用明細の実請求額」をベースに精算するか、予約時の確定明細を添付して差額理由を明記する処理が求められます。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
Booking.comでの領収書取得と経費精算を踏まえ、利用に適している人と別の予約手段を検討すべき人の条件は以下の通りです。
- Booking.comの利用が適している人:
- 海外出張・海外旅行の宿泊手配を行う人(インボイス制度の影響を受けない)
- 国内利用でも「現地決済」を選択し、チェックアウト時にホテルの領収書を受け取る人
- インボイスの仕入税額控除を考慮する必要がない免税事業者や個人利用
- 利用に慎重になるべき人・避けるべき人:
- 企業の国内出張で「完全な適格請求書(T番号付き領収書)」の提出が必須とされている社員
- 事前決済の領収書で一括してスムーズな国内経費処理を行いたいバックオフィス担当者
※国内出張の事前決済には、国内法人登記のある旅行予約サイト(じゃらん、楽天トラベル等)やホテル直販サイトの利用が安全です。