インターネット上では時折、「これからの時代は4年制大学でなければ就職に不利なのではないか」という短大不要論が語られることがあります。しかし、地域の実態を精査すると、この言説には明確な誤解が存在します。
第1に、保育・幼児教育の現場における短大卒人材の絶対的需要です。現場の保育所や認定こども園では、年齢が若く柔軟性に富み、2年間の実践教育をみっちり受けてきた短大卒業生を即戦力として求める声が依然として根強くあります。4年間かけて理論を学ぶ大卒者と比べても、現場デビューの早さと実務適応力において短大生は確かな評価を獲得しています。
第2に、「地元志向の一般職・専門職採用」における優位性です。全国転勤を前提とする大手総合職ではなく、仙台や東北の地元で長く働きたいと考える学生にとって、地元企業との太いパイプを持つ短大は非常に効率的なルートです。地元優良企業の中には、早期離職を防ぎ地域に定着してくれる短大卒を長年指定校枠で優先採用しているケースが少なくありません。
さらに、卒業後に「やはり学問をより深く追究したい」「4年制大学の学位(学士)を取得したい」と考えが変わった場合でも、提携校を含む4年制大学への3年次編入学制度を活用できる道が開かれています。2年間の学業実績をステップに新たな進路へ舵を切れる柔軟性も、短大進学の隠れた強みといえます。