日本国内で最も過酷な低温環境として知られるのが、北海道十勝地方の北部に位置する足寄郡陸別町です。気象ファンの間でも日本一寒い場所陸別町現在の気温動向は常に注目を集めており、厳冬期には連日のように氷点下20℃〜30℃前後の数値が記録されます。
陸別町が極寒の地となる理由は、四方を山に囲まれた盆地地形にあります。冬の晴天の夜、地表の熱が上空へと逃げていく「放射冷却」が強烈に働くと、冷たく重い空気が盆地の底へと滑り落ちて滞留します。この「冷気湖(冷気溜まり)」が形成されることで、風が凪いだ未明から早朝にかけて気温が急降下するのです。
真冬の陸別町現地では、濡れたタオルを数回振るだけで瞬時に凍結する「しばれ」の現象が日常です。自動車のエンジンオイル凍結や水道管破裂を防ぐための専用インフラが完備されており、極低温と共存するための高度な生活知恵が根付いています。
冬季に発表される冬日真冬日ランキング速報を見ると、北海道の内陸部だけでなく、東北や長野・岐阜の山間部が上位を独占します。一日中気温が氷点下のまま推移する「真冬日」の日数推移は、路面凍結による交通障害やヒートショック被害を防ぐための重要な判断材料となります。