ネット上の写真や短尺動画では「アスレチック感覚で楽しい」と表現されがちな乳岩峡の梯子セクション。しかし、現地で実際に梯子を目の当たりにした登山者からは、まったく異なる切迫した声が上がっています。
登山コミュニティ(YAMAPやヤマレコ等)の記録や現場取材データによると、次のような証言が多数報告されています。
「SNSで見て軽いハイキング気分で行ったら、目の前に現れたのは傾斜80度を超えるほぼ直角の鉄梯子。足がすくんで途中で動けなくなった」
「梯子の段差が濡れていて非常に滑りやすく、手袋をしていなかったため手の平が冷え切って力が入らなくなり恐怖を感じた」
「前を歩く人がスカートにスニーカー姿で、下から見ているこちらがヒヤヒヤして生きた心地がしなかった」
梯子は大人1人が通るのがやっとの幅しかなく、すれ違いは不可能です。繁忙期には梯子の手前で長時間の順番待ちが発生し、岩場の途中で立ち往生を余儀なくされるケースも見られます。足を踏み外せば数十メートル下の岩盤へダイレクトに滑落する危険性があり、一度登り始めたら自力で登り切るか慎重に降りるしかありません。