プロの美容師が口を揃えて強調するのが、「前髪のクオリティの8割はブローの段階で決まる」という事実です。アイロンを使う前の土台作りから束感の出し方まで、失敗しない手順をステップ順に解説します。
ステップ1:ドライヤーによる「根元の生え癖リセット」
前髪が割れてしまう最大の原因は、毛先ではなく「毛根の生え癖」にあります。乾いた状態からいくらアイロンを通しても、根元が歪んでいては時間が経つと元の割れ目に戻ってしまいます。
- 前髪の根元を水スプレーなどでしっかり地肌から濡らします。
- コームで左右前後に地肌を擦るようにコーミングし、毛根の癖をほぐします。
- ドライヤーの温風を上から当てながら、指先で地肌を左右にシャカシャカと揺らし、生え癖を完全に消して均一に乾かします。
- 前髪を「流したい方向とは逆」に一度引っ張りながら乾かし、最後に流したい方向へ風を送ると、根元がふんわり立ち上がります。
ステップ2:アイロン・コテによる熱通しと角度のテクニック
ストレートアイロンを用いる場合、温度設定は140℃〜160℃がベストです。高温すぎると髪が硬化し、修正が効かなくなります。
前髪を上下2段に分ける(または中央とサイドに分ける)のが綺麗に仕上げるコツです。前髪の中央部分を床と平行に引き出し、アイロンを軽く挟んだら、「手首を内側に返しながら、流したい方向(斜め外側)へ滑らかな半円を描くように抜く」動作を行います。アイロンを強く握りしめすぎず、スッと熱を通す感覚を持つことが自然な曲線の秘訣です。
ステップ3:繊細な束感の作り方
いま求められるのは、昔のような海苔のように張り付いた斜め前髪ではなく、適度な隙間と毛束感がある軽やかな仕上がりです。
スタイリングバームまたは軽めのヘアオイルを「米粒1〜2粒程度」指先によく伸ばします。前髪の根元には絶対につけず、中間から毛先にかけて指でつまむようにして塗布します。最後にコームの柄や歯先で整えることで、プロが仕上げたような均一な束感が完成します。