手持ちのジュエリーを手軽に調べたい場合、道具を使わずに検証できる自宅でできるダイヤモンド判定法がいくつか存在します。ただし、これらはあくまで「可能性を絞り込むための一次スクリーニング」であり、過信は禁物です。
水滴テストのやり方は、皮脂をきれいに拭き取った石の平らなテーブル面に爪楊枝などで小さな水滴を一滴乗せる手法です。本物のダイヤモンドは疎水性が高いため水滴が丸く盛り上がったまま形状を保ちますが、ガラスや一般的な模造石では表面張力が働かず、水滴が平らに広がってしまいます。これが古典的なダイヤモンドガラス見分け方の代表例です。
もう一つの代表格である息テストによる曇り確認は、石に「ハー」と息を吹きかけ、表面の曇りが消える速度を観察します。ダイヤモンドは熱伝導率が銅の約4倍と極めて高いため、息による曇りが1秒未満で瞬時に消え去ります。一方、熱伝導率が低いガラスやジルコニアは熱が逃げにくく、2〜3秒間白く曇った状態が残ります。
さらに、ルース(裸石)であれば白い紙の上に描いた黒い直線の上に石をテーブル面を下にして乗せる「ラインテスト」も有効です。本物は光を完全に屈折させるため裏の線が透けて見えませんが、屈折率の低いガラスやジルコニアは背後の黒い線がはっきりと見透かされます。