日本のドゥーワップ史において「グッド・ナイト・ベイビー」などの大ヒットで知られる伝説的グループ、ザ・キングトーンズ。彼らとの深い師弟関係と交流は、彼の音楽的バックボーンを語る上で極めて重要な意味を持つ。
リードボーカルであった故・内田正人氏から直接薫陶を受けたその歌声には、昭和の歌謡ソウルが持っていた独特の切なさと色気が脈々と受け継がれている。単なる過去の模倣にとどまらず、偉大な先輩たちが築いた伝統を次世代へと繋ぐブリッジとしての役割を果たしてきた。直系のアンプラグドなコーラスワークを現代の音響で響かせるそのアプローチは、失われつつあった日本のボーカルグループ・カルチャーに再び光を当てている。