残されたメンバーたちもまた、この冷戦に深く傷ついてきた。1998年に急逝したギタリスト・HIDEの存在は、今なおバンドの精神的支柱であり続けている。しかし、彼を追悼するメモリアルイベントやフィルムコンサートにおいても、YOSHIKIとToshlが揃って登壇することは二度となかった。
2009年に正式加入し、バンドの屋台骨を支えてきたSUGIZOの苦悩も計り知れない。「二人の間に入って接着剤になろうと必死に動いていた時期もあった」と関係者は語るが、幼馴染ゆえのこじれた感情は第三者が介入できる領域を遥かに超えていた。LUNA SEAとしての活動と並行しながら、X JAPANの看板を守ろうとしたSUGIZOの献身をもってしても、崩壊しかけた巨塔を支え続けることは困難を極めた。