主演を務めた柄本佑と瀧内公美のふたりが見せた覚悟は、まさに異次元だった。全編にわたってほぼ二人きりの密室劇という過酷なシチュエーションの中、彼らは一切の容赦なく全裸の肉体を晒し合っている。その潔さは、観る者に生々しい恥じらいではなく、清々しいまでの迫真性を抱かせる。
R18+指定という過激な表現枠の中、彼らが挑んだのは単なる体当たりの演技ではない。言葉にならない孤独、結婚を目前に控えながら過去の情熱へ引き戻される葛藤、そして世界の終わりを前にした諦念を、肌の触れ合いを通じて表現し切った。演技という領域を超えた圧倒的な存在感が、制作現場の張り詰めた空気感とともに画面から滲み出ている。