巨大菌類プロトタキシーテスの正体|木なきデボン紀にそびえた8Mの謎

巨大菌類プロトタキシーテスの正体|木なきデボン紀にそびえた8Mの謎

今注目を集めている 巨大菌類プロトタキシーテスの正体|木なきデボン紀にそびえた8Mの謎について、詳しいまとめをご紹介しています。

Q1:プロトタキシーテスは食べられたのですか?毒はあったのでしょうか?
A1:化石化しているため味や毒性の有無を直接検証することはできませんが、内部組織は極めて強固なキチン質や繊維質で満たされており、木材のように非常に硬かったと考えられています。また、初期の陸上節足動物(ダニやヤスデの祖先)がプロトタキシーテスの内部を掘り進んだトンネル痕(生痕化石)が見つかっており、小動物にとっては格好の住居兼食料源となっていました。

Q2:なぜ現在のような巨大なキノコはもう存在しないのですか?
A2:現代の陸上には巨大な樹木が密集して太陽光と空間を占有しており、菌類が自ら8メートルもの体を持ち上げるコストを払う必要がなくなったためです。現生菌類は自ら立ち上がる代わりに、高木に寄生・共生したり、樹木の根元で効率よく胞子を飛ばす戦略へとシフトしました。なお、地下の菌糸ネットワーク自体は現代でも極めて広大で、アメリカ・オレゴン州のオニナラタケ(Armillaria ostoyae)は東京ドーム数百個分の面積に広がる「地球最大の生物」として知られています。

Q3:プロトタキシーテスの化石はどこで見ることができますか?日本にもありますか?
A3:主な産地はカナダのガスペ半島、英国スコットランドのライニーチャート層、アメリカのニューヨーク州、サウジアラビアなどのシルル紀・デボン紀地層です。日本国内の地層からは現在までにプロトタキシーテスの確実な産出例は報告されていませんが、国立科学博物館などの特別展や古生代展示で海外産標本のレプリカや解説パネルが展示されることがあります。

池田 達也
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池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。