秋田県において、甲子園に地元校が出場した際の熱量は全国でもトップクラスだ。試合当日は街から人が消え、会社や学校、病院のテレビまでもが試合中継に釘付けになる。この現象は冗談ではなく、秋田の日常生活におけるリアルな風景である。
スタンドを埋め尽くす応援団や、アルプススタンドから鳴り響く地元ゆかりの応援歌。全県を挙げたこの圧倒的なバックアップは、マウンドに立つ選手たちに無限の勇気を与える。自分たちの背中に地元の人々の思いが乗っているという実感は、プレッシャーではなく、極限状態でのパフォーマンスを引き出す追い風となる。