幻影旅団のシンボルは、12本の脚を持つ毒蜘蛛である。頭部にあたる団長クロロ=ルシルフルが「No.0」を担い、残る12名の団員が1から12までのナンバリングを背負う。極めて機能的な組織構造だ。団長は命令を下す頭脳だが、決して絶対不可侵の存在ではない。「頭を殺しても蜘蛛は死なない」。クロロ自身が明言した通り、個の生存ではなく旅団という組織の存続こそが最優先される。
番号は序列や強さの順位を示さない。戦闘特化型、情報収集型、戦後処理型といった能力の役割分担に過ぎないのだ。しかし、数字ごとの配置を細かく分析すると、作者・冨樫義博氏による恐ろしいほど計算されたキャラクター設計の美学が浮かび上がってくる。