この宗教の歴史は19世紀後半のアメリカにまで遡る。1870年代、チャールズ・テイズ・ラッセルを中心とする聖書研究者グループがペンシルベニア州で発足させた活動がその起源だ。ラッセルは独自の聖書解釈に基づき、世界の終末とキリストの再臨を予言。活発な執筆・出版活動を開始した。
やがてこの運動は組織化され、ものみの塔聖書冊子協会という法人格を獲得する。同協会は単なる宗教法人にとどまらず、巨大な宗教・出版業として機能してきた歴史を持つ。大量の書籍や雑誌を多言語で印刷・配布するシステムを確立したことが、世界的な急速拡大を後押しした最大の要因とされる。