この2年間で、業界内ではいくつかの具体的な変化もあった。特に小学館をはじめとする大手出版社は、映像化契約における原作者の拒否権や、脚本修正プロセスの透明化を明文化する動きを強めている。
「原作者が納得しない限り、撮影には入らない」というルールが徹底されつつあるのは一歩前進と言える。しかし、どれだけ精緻な契約書を作ろうとも、現場の「リスペクト」が欠けていれば意味をなさない。原作を単なる「プロットの供給源」とみなすテレビ局側の傲慢さと、それに抗う原作者という構図を完全に解消するには、まだ時間がかかりそうだ。