華やかな表舞台の裏で、三田佳子は幾度もの生命の危機や身体の激痛と闘ってきました。その過酷な病歴は、彼女の不屈の精神力を物語っています。
最初の大きな試練は、1996年に判明した子宮体がんでした。主演舞台やドラマを降板せざるを得ない苦境に立たされながらも、大手術と長期の療養を経て見事に克服。がんを克服した経験は、命の重みや日々の尊さを再認識する契機となりました。
さらに近年、彼女を苦しめたのが「頸椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)」です。首の骨(頸椎)の変形によって脊髄が圧迫され、手足のしびれや歩行困難、激しい首の痛みを引き起こす難治性の疾患です。一時は日常生活すらままならない状態に陥りましたが、専門医による高度な手術と、長期間におよぶ過酷なリハビリテーションを完遂しました。
「もう一度、自分の足で舞台に立ちたい」という強い執念が、彼女を再びカメラの前に立たせました。膝の関節手術なども経験しながら、80代になった今も背筋を伸ばして公の場に登場する姿は、同じ病に悩むシニア世代に多大な勇気を与えています。