激闘の末、一郎彦はどのような結末を迎えたのか。生死の行方について気になる読者も多いはずです。結論から言うと、一郎彦は死亡しておらず、生存しています。
決戦のクライマックス、九太は自らを犠牲にして一郎彦を倒すのではなく、神へと転生し付喪神(刀)となった熊徹の魂(心の剣)を胸に宿しました。九太はその剣を振るい、一郎彦の肉体を傷つけることなく、彼の心に巣食っていた「闇そのもの」だけを一刀両断にして斬り払ったのです。
闇を断ち切られた一郎彦は静かに気絶し、深い眠りにつきました。事件後、渋天街の自宅のベッドで目を覚ました一郎彦の傍らには、過ちを悔い改め、真実を受け入れた父・猪王山と、変わらぬ愛情を注ぐ弟・二郎丸の姿がありました。
目覚めた一郎彦は、これまでの憑き物が落ちたような穏やかな表情を浮かべていました。彼は自分が人間であることを受け入れ、家族と共にゼロから本当の絆を結び直すという、完全な魂の救済を得て物語は幕を閉じます。