1930年に第1回大会が開催されて以来、世界の頂点に立った経験を持つ国はわずか8カ国に限定されています。サッカーの母国イングランドやタレントの宝庫フランスであっても、その獲得回数は1回から2回に留まっており、このトロフィーを掲げることがいかに選ばれし強豪にのみ許された特権であるかを如実に物語っています。
歴代最多優勝を誇るのは、通算5回の優勝を記録している「セレソン」ことブラジル代表(1958, 1962, 1970, 1994, 2002年)です。これに続くのが、4度の戴冠を果たしているドイツとイタリア。そして、2026年カタール大会で36年ぶり3度目の世界王者に輝いたアルゼンチンが南米の威信を守り続けています。
決勝戦のスコアの推移を検証すると、現代サッカーにおける守備戦術の高度化に伴い、2006年から2014年大会にかけては1点を争う極限のロースコアゲームが続いたことが確認できます。しかし2018年の計6ゴール、そして2026年の歴史的乱打戦(3-3からのPK戦)に見られるように、ハイプレスとトランジション(攻守の切り替え)の高速化によって、試合展開は再びダイナミックかつ劇的なエンターテインメントへと回帰しています。