大阪拘置所は、主に判決が確定していない未決拘禁者(刑事被告人)を収容し、裁判所への出廷や捜査機関の取り調べに対応するための刑事施設です。所在地は大阪市都島区友渕町1丁目で、法務省矯正局が管轄しています。かつては兵庫県下の事件を扱う施設として神戸拘置所尼崎拘置支所が存在していましたが、2013年5月の省令改正によって大阪拘置所の直轄となる「尼崎拘置支所」へと再編された歴史的背景も持ちます。
旧庁舎は築50年以上が経過して老朽化が著しく、耐震性や保安上の課題が指摘されていました。これを受け、法務省は周辺環境との調和や被収容者の処遇環境向上を掲げ、平成22年(2010年)頃から大規模な施設建て替え工事を段階的に推進。現在の高層施設へと生まれ変わりました。周辺の友渕町エリアは大規模団地や学校、公園が広がるファミリー層の居住区でもあるため、圧迫感を軽減する外観デザインや遮蔽設計が施されています。
また、同拘置所は全国に7か所設置されている「死刑確定者(死刑囚)」の収容先の一つでもあります。過去にはパチンコ店放火殺人事件の高見素直死刑囚の刑執行など、重大事件の節目で司法報道の焦点となってきました。未決の被告人だけでなく、確定死刑囚の身柄管理という極めて重い司法保安機能を併せ持つ点が、本施設の大きな特徴です。