ウエストの紐が片方だけ穴の中に吸い込まれてしまった場合、焦って残っている紐を引っ張って完全に抜いてしまうのは得策ではありません。片側が外に残っている状態であれば、完全に抜け落ちた場合と比べて復元にかかる作業工程を大幅にショートカットできます。
まずは、残っている側の紐がこれ以上中に引き込まれないよう、穴の出口付近でクリップや洗濯バサミを使ってしっかりと固定します。その上で、潜り込んでしまった側の紐の先端がウエストゴムのどのあたりに位置しているか、生地の上から指腹で触って位置を特定してください。
穴の入り口から数センチ程度の浅い位置で先端を捉えられたら、ズボン紐引っ張り出す方法としてピンセットや毛抜きを穴から差し込み、紐の先端を優しく挟んで引き出すのが最速です。指先で生地をクシュクシュと手前に縮め、紐を押し出すように「芋虫の歩行」のような動きを繰り返すだけでも、先端がスッと顔を出します。ただし、指先だけで無理に押し出そうとすると摩擦で奥へ逃げてしまうケースもあるため、先端が見えない深さまで入り込んでいる場合は、無理をせず次の章で解説する代用アイテムを活用するのが確実です。