大手グルメサイトの点数や観光ガイドブックのランキングだけでは見えてこない、地元住民のリアルな支持層にも目を向ける必要があります。SNSや地域コミュニティに寄せられる生の声を集約すると、地元民が日常的に足を運ぶ「真の穴場」の姿が浮かび上がってきます。
地元ドライバーや家族連れが日常使いする店として常に名が挙がるのが、「宝来軒」グループや、地元で長年愛される町中華の名店群です。オーソドックスながら確かな技術で炊き出された清湯スープと、昔ながらの自家製麺の組み合わせは、「週に2回通っても飽きがこない」という強固なリピーターに支えられています。
また、上越市最大の歓楽街である高田・仲町周辺における深夜営業店舗の実態も見逃せません。夜の宴席の締めとして親しまれる店舗では、あっさりとした醤油ラーメンから、夜中に食べる背徳感抜群の豚骨醤油までが提供されています。近年では人手不足や働き方改革の影響により深夜営業を行う店舗が全国的に減少傾向にありますが、仲町エリアでは現在も日付を跨いで営業を続ける老舗が存在し、夜の街に明かりを灯し続けています。
さらに、直近の動向として注目されるのが新店舗の進出劇です。伝統的な豚骨醤油や味噌が強固な基盤を持つ上越市場において、首都圏の名店で修行を積んだ若手職人による淡麗煮干し系や、貝出汁・地鶏にフォーカスした新鋭店が相次いで参入しています。歴史ある重厚なラーメン文化に新しい風が吹き込むことで、エリア全体の技術水準がさらに引き上げられる好循環が生まれています。