さくらしめじの強みは、音楽外のソロワークがグループ活動の足かせになるのではなく、強力な推進力になっている点にあります。髙田彪我のドラマ出演作を振り返ると、その演技力は幼少期から業界内で極めて高く評価されてきました。フジテレビ系ドラマ『5→9〜私に恋したお坊さん〜』では、女性と見紛う美少女男子・里中由希役を演じて全国的な話題を獲得。さらにNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』では、主人公の幼馴染である早坂悠人役を誠実かつ繊細に好演し、幅広い世代のお茶の間に確固たる認知を刻みました。
一方の田中雅功は文筆活動において独自の世界観を切り拓いています。短編小説やエッセイ、さらには自伝的ニュアンスを含んだ長編作品の執筆を通じて、青年期特有の孤独や自意識の葛藤をリアルな筆致で描き出しました。インタビューでも「活字でしか表現できない心の機微があり、それが巡り巡ってギターを持ったときの言葉選びを豊かにする」と語っており、文学とフォークロックの架け橋となる活動を展開しています。