この耳たぶの溝は、医学界では「フランク徴候(Frank's Sign)」と呼ばれています。1970年代にアメリカの医師サンダース・T・フランク氏が提唱して以来、血管の健康状態を示すバロメーターとして研究されてきました。2026年現在、AIを用いた画像診断技術の進化により、この溝の深さと冠動脈の狭窄(きょうさく)レベルが驚くべき精度で相関していることが判明しています。
耳たぶには軟骨がなく、脂肪組織と豊富な毛細血管で構成されています。そのため、全身の動脈硬化が進んで血流が悪くなると、真っ先にその影響を受けて弾力性を失い、しわとなって現れるのです。つまり、耳のしわは「血管の老化」が目に見える形になったものと言えます。