冷え込みの厳しい北海道江別市の公園で、意識不明の男性が倒れていると通報が入ったのは未明のことだった。現場は街灯がまばらで、夜間は人通りが途絶える静かな一角。衣服を奪われ、全身に激しい打撲痕を負った被害者は、搬送先の病院で息を引き取った。身元は千歳市内に通う男子大学生、長谷知己さんと判明する。
事態の重大性を重く見た江別警察署および北海道警察は直ちに合同捜査本部を設置。周辺の防犯カメラ映像の解析やスマートフォンの位置情報の追跡を急ピッチで進めた。その結果、急浮上したのは被害者と日常的に顔を合わせていた交際相手の女子大学生やその知人ら、10代から20代前半の若者グループだった。
逮捕された少年少女らの供述は、凄惨を極める現場の状況を裏付けていた。素手や足による執拗な暴行にとどまらず、キャッシュカードを奪ってコンビニのATMから現金を引き出そうとするなど、計画性と冷酷さが同居した犯行形態。若者たちの間で一体何が起きていたのか、警察による綿密な取り調べが本格化した。