ステージ上での過激で尖ったキャラクターとは対照的に、楽屋裏での彼はどこまでも物腰が柔らかく、周囲への気配りを絶やさない人物だった。スタッフの一人ひとりに深々と頭を下げ、後輩芸人やバンドメンバーの相談には朝まで付き合う。関わった誰もが「彼を嫌う人なんていなかった」と口を揃えるほど、その人柄は温もりに満ちていた。
ある関係者は、彼が移動の合間にも常にノートを開き、新しい企画や歌詞、コントのプロットを書き殴っていた姿を証言している。眠る時間さえ惜しんでエンターテインメントに没頭するその姿は、痛々しいほど純粋だった。スケバン恐子の厚いファンデーションの裏側にあったのは、他者を喜ばせることに命を削った、不器用なまでに真っ直ぐな一人の男の素顔だった。