グループ通算16枚目のシングル『サヨナラの意味』で、彼女は最初で最後のセンターを務めた。別れを感傷的な悲劇ではなく、次の一歩を踏み出すための力として描いたこの楽曲は、乃木坂46屈指の名曲として今も愛されている。レコード会社であるソニー・ミュージックエンタテインメントにとっても、ひとつの時代の到達点を示す記念碑的作品となった。
同期として切磋琢磨した白石麻衣や松村沙友理ら「御三家」との絆もまた特別だった。圧倒的な美貌と柔らかなカリスマ性を誇る白石に対し、クールな知性と陰影のある佇まいで対をなした橋本奈々未。対極にある二人がグループのフロントに並び立ったときの圧倒的なバランス感は、当時のアイドルシーンにおける奇跡的な調和だったと言える。