場内を流れる道志川のダイナミズムを全身で浴びるなら、やはり川沿いのフリーサイトに勝る選択肢はない。区画で区切られていないからこそ、キャンパー自身のレイアウトセンスと地形への理解が試される。川の蛇行に合わせて広がる砂利混じりの河原エリアは、水面との距離が極めて近く、圧倒的な開放感を味わえる特等席だ。
ただし、水辺の設営には特有のリスクと準備が伴う。地面は固く締まった砂利や玉石が多く、軟弱なペグでは歯が立たない。スノーピークのソリッドステークに代表される鍛造ペグと頑丈なハンマーは、この地における必須装備と言える。風が川筋に沿って吹き抜ける構造上、タープの耐風設営にも抜かりのない配慮が求められる。
視界一面に広がるエメラルドグリーンの水流と対岸の切り立った緑。その絶景を手に入れるためには、天候の変化を見極め、増水時の安全マージンを計算に入れた設営ポイントの選定が欠かせない。