前田健さんを襲った虚血性心疾患は、決して他人事ではない。心筋梗塞や狭心症を含むこの病気は、働き盛りの世代にも突如として牙をむく。
初期には「なんとなく胸が重苦しい」「階段を上ると息切れがする」「左肩や背中、顎のあたりに違和感がある」といった、一見すると疲労や肩こりと見分けがつかない放散痛として現れることも少なくない。多忙を極める現代人は、これらの微小な異変を「過労のせい」と片付けてしまいがちだ。
前田健さんの急逝は、日頃からの生活習慣の管理だけでなく、少しでも身体の異常を感じた際に躊躇なく医療機関を受診することの重要性を、重い教訓として社会に投げかけている。