衣類の汚れメカニズムを長年研究している花王株式会社やライオン株式会社の最新リサーチでも、皮脂汚れの除去には「油膜の破壊」と「色素の酸化分解」を二段階で仕掛けるアプローチが最も合理的であると裏付けられている。日常の皮脂は体温付近の37℃以上で液状化し始めるため、冷たい水ではなく温水環境を整えることが大前提となる。
花王株式会社が展開するワイドハイターシリーズなどの酸素系漂白成分は、アルカリ条件下で活性酸素を爆発的に放出し、黄ばみの色素構造を寸断する。一方でライオン株式会社の研究陣も指摘するように、油膜に覆われた状態では漂白成分が色素まで到達できない。まず高濃度の界面活性剤で脂質バリアを乳化・融解させ、間髪入れずにアルカリ性の過炭酸ナトリウムで色素を分解する連係プレーこそが、最新の洗濯化学における最短ルートだ。