2011年10月クールに水曜ドラマ枠でスタートした本作は、初回視聴率19.5%と好発進を切った後、右肩上がりに数値を伸ばし続けました。そして迎えた最終回(第11話)では、驚異の世帯平均視聴率40.0%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)をマーク。瞬間最高視聴率は43.1%に達し、日本テレビのドラマとしては1979年の『熱中時代』以来、実に32年ぶりとなる大台突破を果たしました。
この歴史的メガヒットを生み出した最大の要因は、脚本家・遊川和彦が仕掛けた緻密なストーリーテリングにあります。「頼まれたことは何でもやる」という危険な家政婦が、嘘と秘密にまみれた家庭の問題を劇薬のような手段で炙り出していく構成は、回を追うごとに視聴者の没入感を高めました。次週が待ちきれないクリフハンガーの巧みさは、SNS黎明期における実況カルチャーとも完璧に合致していたのです。
さらに、物語の感情的な起伏を増幅させたのが、斉藤和義による主題歌「やさしくなりたい」の存在でした。哀愁を帯びた疾走感あふれるガレージロック調のメロディと、「愛なき時代に 飛び交う言葉」という切実な歌詞は、傷を抱えながら再生を模索する登場人物たちの心情と見事に共鳴し、社会現象を後押しする起爆剤となりました。