バーコードを自作する前に、まず押さえておきたいのが「規格(シンボル体系)」の選択です。用途に合わない規格を選ぶと、情報量が収まらなかったり、手持ちのスキャナーで読み取れなかったりする原因になります。
自社内の物品管理や会員証などで広く使われる代表格がCODE39とCODE128です。この2つの決定的な違いは「扱える文字種」と「データ密度」にあります。
CODE39は数字に加えてアルファベット大文字、一部の記号(ハイフンやスペースなど)を扱える伝統的な規格です。構造がシンプルで読み取りエラーが起きにくいため、工場の製造ラインや図書管理で今なお重宝されています。一方、CODE128は数字・英字(大文字・小文字)・すべてのASCII文字(128文字)を網羅し、CODE39に比べて約2倍以上の高密度でデータを格納できるのが特徴です。桁数が多いコードをコンパクトに印字したい場合は、CODE128を選択するのが定石と言えます。
また、バーコードとQRコードの使い分けにも明確な基準が存在します。バーコード(一次元コード)は「品番」や「シリアル番号」など数十桁未満の英数字を横方向に表現し、横長のラベルシールや商品パッケージの狭い隙間に配置するのに適しています。対して二次元コードであるQRコードは、数千文字におよぶ膨大なデータやURLを小さな正方形内に収められるため、Webサイトへの誘導や詳細情報の埋め込みに最適です。「数字や記号のみを素早くスキャンしたいならバーコード」「URLリンクや多言語テキストをスマホで読み取らせたいならQRコード」と使い分けるのが最も効率的です。