本作で主演を務めた山﨑賢人は、共同経営者と婚約者の裏切りによって全てを失う天才科学者・高倉宗一郎を熱演した。失意のなかで彼が選択せざるを得なかったのが、人体を冷凍保存する技術「コールドスリープ」である。30年後の未来へと送られた主人公の孤独と、取り戻すべき未来への執着を、山﨑は繊細かつ力強い眼差しで表現してみせた。
目覚めた先で待っていたのは、大きく様変わりした世界と、過去に置き去りにしてしまった愛おしい存在の記憶だった。絶望的な状況下でも諦めず、知恵と技術を振り絞って運命に抗う姿は、観る者の感情を強く揺さぶる。過酷なコールドスリープを経てなお失われない主人公の人間味こそが、このドラマを引っ張る強力なエンジンとなっている。