ルールの根本はシンプル極まりない。モルックと呼ばれる木棒を投げ、1から12までの数字が刻まれた木製のピン(スキットル)を倒して点数を競う。投擲位置を示す木枠「モルッカーリ」からモルックを投げ、倒れたスキットルが1本なら「そこに書かれた数字」、複数本なら「倒れた本数」がそのまま点数になる。
ぴったり「50点」を目指すゲーム性が肝だ。50点を超えてしまうと25点まで減点され、3回連続で1本も倒せなければ即失格となる。この残酷なまでの「50点超過ペナルティ」が、最後まで勝敗を分からなくする最高のスパイスなのだ。
2026年の最新競技シーンでは、本場フィンランドの国際モルック連盟(IMO)が主導する国際規格に基づき、戦術の高度化がさらに進んでいる。国内競技を統括する一般社団法人日本モルック協会に登録する競技者数も急増しており、かつてのアウトドアレジャーから、ミリ単位の位置調整が勝敗を分ける精密なアスリート競技へと確かな進化を遂げている。