世良公則さんの若い頃の写真を振り返ると、彫りの深い端正な顔立ちと鋭い眼光、そして引き締まった体躯から放たれるワイルドな色気が際立っています。当時の日本の歌謡界はアイドルやフォークシンガーが主流でしたが、世良さんはジーンズに革ジャン、胸元を大胆にはだけさせたスタイルでステージを駆け抜け、お茶の間の視線を釘付けにしました。
特筆すべきは、外見の美しさだけにとどまらない唯一無二の歌唱力とステージングです。マイクスタンドを自在に操り、全身で感情を爆発させるパフォーマンスは、当時の若者文化における「ロック=不良・アンダーグラウンド」という固定観念を根底から覆しました。ロック界のレジェンドと呼ばれる礎は、この圧倒的なカリスマ性によって瞬く間に築かれたのです。