おばんざいの魅力は、四季折々の京野菜と乾物を組み合わせた豊かなバリエーションにあります。季節ごとに定番とされる代表的な献立を紹介します。
【春夏のおばんざい】
・賀茂なすの田楽:肉厚で緻密な果肉を持つ賀茂なすを油でじっくり焼き、甘めの八丁味噌や白味噌を塗って香ばしく仕上げる一品。
・万願寺唐辛子とおじゃこの炊いたん:辛味がなく甘みのある大ぶりな唐辛子を、ちりめんじゃこと一緒に出汁と醤油でさっと煮含めた初夏の定番。
【秋冬のおばんざい】
・鰊茄子(にしんなす):身欠きニシンの戻し汁と出汁で秋茄子をとろとろになるまで煮込み、魚のコクと野菜の水分を融合させた伝統料理。
・聖護院大根とブリの煮物:煮崩れしにくい丸大根に出汁の旨味をしっかり染み込ませた冬の定番。
・ひじきとお揚げの炊いたん / 高野豆腐と干し椎茸の含め煮:乾物の戻し汁を活かした通年人気の常備菜。
【自宅で5分仕込み】万願寺唐辛子とおじゃこの炊いたん(簡単作り方)
材料(2〜3人分):万願寺唐辛子 5〜6本、ちりめんじゃこ 20g、ごま油 小さじ1、和風だし 100ml、薄口醤油 大さじ1、みりん 大さじ1、酒 大さじ1
手順:
1. 万願寺唐辛子はヘタを取り、食べやすい大きさに乱切りにする(種はそのままでも可)。
2. 鍋にごま油を熱し、万願寺唐辛子とちりめんじゃこを中火で油が回る程度にさっと炒める。
3. だし汁、酒、みりん、薄口醤油を加え、落とし蓋をして弱中火で約5〜6分煮汁が少なくなるまで煮詰める。
4. 火を止めて粗熱を取り、冷ましながら味を染み込ませる(冷やすとさらに出汁が引き立ちます)。