アニメ版しか観ていない層が最も衝撃を受ける事実が、原作の結末をネタバレすると、チャチャとリーヤは最終的に結婚するという点です。単行本全13巻のラストにおいて、物語は時間を経た未来の光景を描き出します。
激動の学園生活を経て大人になった2人は夫婦となり、子どもを授かります。気になるしいねちゃんは、2人の結婚を認めつつも生涯独身を貫き、相変わらずチャチャへの想いを抱えたまま良き親友・相談役として付き合いを続けていくという、なんとも彼らしい立ち位置に落ち着きました。
では、最終回で結婚に至った理由とは何だったのでしょうか。心理学的・人間関係の観点から分析すると、チャチャとリーヤの関係は「絶対的な自己開示と無条件の受容」の上に成り立っていたことが挙げられます。しいねちゃんのチャチャに対する愛は「憧れの女性に捧げる献身」という側面が強く、どうしても無意識の遠慮や気遣いが生じていました。対照的にリーヤは、自らの弱さも食欲も本能もすべてチャチャの前に晒け出し、チャチャの不完全さ(未熟な魔法や天然ボケ)をも丸ごと受け止めていました。互いに背伸びをせず、ありのままの自然体で寄り添える「心理的安全性の高さ」こそが、生涯を共にするパートナーとしてリーヤが選ばれた決定打でした。
さらにリーヤのその後や現在の姿については、2012年から2019年にかけて不定期連載された正統続編『赤ずきんチャチャN』で詳細が語られています。舞台を現代の東京(西東京市周辺)に移した同作でも、リーヤはチャチャと共に奇想天外な日常を繰り広げており、何年経っても変わらない2人の絆の強さが古参ファンを歓喜させました。