当編集部が都内の大学生や20代・30代のオフィスワーカーを対象に実施したヒアリング調査では、韓国風ビジュアルに対する非常に現実的かつ切実なインサイトが浮き彫りになりました。
「以前は友達とカフェで撮った笑顔のツーショットをLINEアイコンにしていましたが、会社関係者や親戚とも繋がるようになり、プライベートを過剰に露出することに強い気まずさを感じるようになりました。今のアイコンは、韓国のフリーフォトグラファーが公開している『夕暮れ時のカフェの窓辺』の写真です。特定の人格を感じさせず、誰が見ても不快感を与えないのに、自分の好きな空気感をさりげなく提示できるのが本当にありがたい」(26歳・IT企業勤務)
また、女子大学生(20歳)は待受画像に対するこだわりを次のように語ります。
「スマホは1日に何百回も目にする画面。派手な推しの写真だと人前で画面を開いたときに周囲の目が気になりますが、淡いアイボリーを基調にした韓国風の抽象アートやカフェの壁紙にしておくと、電車の中や授業中に机へ置いておいても生活感が出ず、インテリアの一部みたいに見えます」
現場の声から見えてくるのは、かつての「承認欲求を満たすための自慢の映え」から、「自らの精神的コンディションを保つための居心地の良い空間設計」への根本的なパラダイムシフトです。