事件の発端は2011年9月30日午前に遡ります。岡山市北区のオフィスビル内にある派遣会社事務所で、当時34歳だった住田紘一は、かつて同じ職場で働いていた派遣社員の女性(当時27歳)を執拗に待ち伏せしていました。
公判記録および警察の捜査資料によると、住田は女性が出社した直後、ナイフで脅迫してビル内の倉庫に連れ込みました。抵抗できない状態に置いた被害者に対し、倉庫内で性的暴行を加えた上、所持金やキャッシュカードを強奪。さらに、犯行の発覚を恐れてナイフで女性の首を切りつけて失血死させました。
犯行は殺害にとどまりませんでした。住田は遺体を現場近くで刃物を用いて解体し、複数の袋に小分けした上で、自身の車で大阪府内の山林や河川敷など広範囲に遺棄しました。事件翌日から何食わぬ顔で通常の勤務を続けていた住田でしたが、ビルの防犯カメラ映像や入退館記録の精査により捜査線上に浮上し、同年10月に岡山県警によって強盗強姦、強盗殺人、死体損壊・遺棄の容疑で逮捕されました。