病気が進行して血液中の酸素濃度が低下してきた場合、積極的に導入されるのが間質性肺炎の在宅酸素療法(HOT)です。「酸素を吸い始めたら終わり」と心理的な抵抗を感じる方もいますが、これは大きな間違いです。不足した酸素を補給することで、心臓や脳などの重要臓器にかかる負担を劇的に減らし、心不全などの合併症を防ぐ延命効果があります。
酸素を吸いながら適切な活動量を保つために欠かせないのが、間質性肺炎の呼吸リハビリです。息切れを恐れて安静にしすぎると、全身の筋肉が衰える「廃用症候群」に陥り、かえって呼吸機能の低下を加速させます。
口すぼめ呼吸や腹式呼吸を習得して効率的な呼吸法を身につけるとともに、軽度の有酸素運動やストレッチを継続することで、息切れを感じにくくする身体づくりが可能です。活動的な生活を維持できる患者ほど、生命予後が良好であることが多くの臨床研究で明らかになっています。