「朝起きて庭を見たら、シンボルツリーの枝から葉が一枚もなくなっていた」という惨状は決して誇張ではありません。アメリカシロヒトリの幼虫は孵化直後こそ集団で葉の葉脈を残して食害しますが、脱皮を繰り返して成長すると凄まじい食欲を見せ、わずか数日で枝全体の葉を平らげます。被害を食い止めるために何より重要なのは、現場の状況に応じた庭木毛虫駆除薬剤おすすめの使い分けです。
広葉樹の食葉性害虫に対して古くから絶大な信頼を集めているのが、有機リン系殺虫剤の代表格であるアメリカシロヒトリ駆除スミチオン乳剤です。スミチオン(MEP剤)は害虫の体表面から浸透する「接触毒」と、薬剤が付着した葉を食べさせる「食毒」のダブルアクションを誇り、幼虫に対して極めて速効的なノックダウン効果を発揮します。標準希釈倍率である1,000倍に薄めて噴霧器で散布すれば、直撃した幼虫は短時間で駆除可能です。
一方で、樹木全体に薬効を行き渡らせたい初期段階で注目されるのがアメリカシロヒトリ駆除オルトラン効果です。オルトラン(アセフェート剤)は優れた浸透移行性を持ち、根や葉から成分が吸収されて樹木全体を毒化します。葉をかじった幼虫を内側から退治できるため、樹高が高くて上部まで薬液が届きにくい環境や、孵化直後の極小幼虫を待ち伏せして予防駆除する用途に適しています。ただし、大きく育った終齢幼虫に対しては致死までに時間を要するため、即効性を求める現場ではスミチオンに軍配が上がります。
さらに近年、住宅密集地や有機栽培志向の家庭で支持を広げているのがBT水和剤アメリカシロヒトリ防除法です。BT剤は土壌細菌であるバチルス・チューリンゲンシスが生成する結晶タンパク質を利用した生物農薬で、チョウ目幼虫のアルカリ性消化液内でのみ毒素へと変化します。人間や犬猫などの哺乳類、鳥類、ミツバチやテントウムシといった天敵・益虫には一切無害でありながら、毛虫だけを選択的に麻痺・死滅させる極めてクリーンな選択肢です。