指の痛みはすべてがへバーデン結節とは限りません。外傷歴や痛む部位によって、適切な対応がまったく異なります。自己判断で悪化させないためにも、各症状の違いを正確に把握しておく必要があります。
まず、ぶつけた記憶がある場合は小指の突き指・骨折・靭帯損傷の見分け方が焦点となります。単なる打撲であれば数日で痛みのピークを越えますが、「内出血が広範囲に広がっている」「関節がぐらついて力が入らない」「指先が完全に垂れ下がったまま上がらない(マレット指)」といった症状がある場合、靭帯断裂や剥離骨折の疑いがあり、固定処置を急ぐ必要があります。
一方で、外傷のない慢性的な関節痛では、ブシャール結節や関節リウマチとの違いを判別しなければなりません。へバーデン結節が「第一関節」に起こるのに対し、第二関節(PIP関節)が腫れるのがブシャール結節です。また、関節リウマチは手首や第二・第三関節など複数の関節が左右対称に腫れ上がり、強い朝のこわばりを伴う自己免疫疾患です。第一関節だけに症状が限定されている場合は、リウマチではなくへバーデン結節の可能性が極めて高くなります。