毎年の定点観測として教育関係者や保護者が注目する学研教育総合研究所調査をはじめとする最新の集計結果において、小学生のなりたい職業ランキングは大きな転換点を迎えています。「小学生のなりたい職業男子ランキング」では、長らくトップ争いを繰り広げてきたYouTuberとプロゲーマー・eスポーツ選手が依然として高水準を維持していますが、その中身には質的な変化が見られます。以前のような「ただ目立ちたい」「ゲームで遊びたい」という動機から、「配信機材や編集ソフトを使いこなして独自のコミュニティを築きたい」「世界大会で賞金を獲得するプロのアスリートを目指したい」という具体的な技術志向へと進化しました。
一方で、往年の花形であるサッカー選手や野球選手といったプロスポーツ選手、鉄道の運転士なども上位に踏みとどまっており、デジタルとリアルの憧れが拮抗する構図が続いています。男子における最新トップ5の傾向を整理すると、以下の順位が鮮明になります。
1位:YouTuber/動画クリエイター(得票率約8.4%)
2位:プロゲーマー・eスポーツ選手(得票率約7.1%)
3位:サッカー選手・野球選手などのプロアスリート(得票率約6.8%)
4位:ゲーム・AIプログラマー・開発者(得票率約5.5%)
5位:鉄道運転士・乗務員(得票率約4.9%)
対照的に「小学生のなりたい職業女子ランキング」に目を向けると、長年にわたり圧倒的な支持を集めるパティシエ(お菓子職人)が首位を堅守しています。しかし、その背後には看護師・医師・医療関係者といった資格職が猛追しており、男子以上の現実的なキャリア観が垣間見えます。女子の最新順位は次の通りです。
1位:パティシエ・パン屋さん(得票率約11.2%)
2位:医師・看護師・医療関係者(得票率約8.6%)
3位:イラストレーター・漫画家・アニメーター(得票率約7.4%)
4位:教員・幼稚園教諭・保育士(得票率約6.1%)
5位:アイドル・タレント・声優(得票率約5.3%)
女子の間でデジタル作画ソフトやタブレットを活用した創作活動が低学年から身近になった結果、イラストレーターへの関心が急上昇している点も見逃せません。華やかな自己表現への憧れと、手に職をつけて自立したいという堅実な志向が同居している点が、2026年における小学生の将来の夢ランキングの大きな特徴です。