大学卒業式における女子学生の装いは、全国的な傾向として袴姿が約70%〜80%を占め、スーツやワンピースなどの洋装派が約15%〜25%、その他(留学生の民族衣装やアカデミックガウンなど)が数%という比率で推移しています。大手大学生協や着物振袖関連団体の動向調査を見ても、この「袴優勢」の構図はここ数年大きく揺らいでいません。
ただし、この比率は所属する学部やキャンパスの風土によって顕著なグラデーションが存在します。文系学部や教育系、家政・看護系学部では袴の着用率が85%以上に達することも珍しくありません。対して、理系学部や情報系、あるいは大学院進学者が多い研究室主体の環境では、実験や準備、引っ越し作業との兼ね合いからスーツ着用者が30%〜40%近くまで増加するケースも見受けられます。
一方、男子学生の服装に関しては95%以上がスーツを着用します。一部で紋付羽織袴を選ぶ学生もいますが、式典全体の調和を考慮すると極めて少数派です。男子学生にとっての焦点は「何を着るか」ではなく、「就職活動用のリクルートスーツをいかに式典仕様へとアップデートできるか」という点に集約されます。