彼女が世に出た初期、メディアが真っ飛びついたのはその規格外のスタイルだった。身長168センチにして股下83センチという驚異的な比率は、日本中のファッション業界関係者やアパレルファンを唸らせた。だが、彼女の本当のすごさは、そのスタイルを単なる「珍しさ」や「記号」として消費させなかった点にある。
服をただ綺麗に着こなすのではない。服が持つストーリーや、自身がその日表現したい「ムード」と見事に同調させる。どんなアバンギャルドなスタイリングであっても、一瞬で自らの世界観へと引き戻す力強さが彼女のポージングには宿っている。