千代の滝の魅力は、訪れる季節によってまったく異なる表情を見せる点にあります。春から夏にかけては、みずみずしいブナやミズナラの新緑が滝の白い飛沫と鮮やかなコントラストを描き、避暑地としても抜群の心地よさを誇ります。
秋を迎えると、10月中旬から11月上旬にかけて渓谷全体が赤や黄色に染まる紅葉のハイシーズンに突入します。木曽路特有の深い色合いの紅葉が滝の周囲を彩り、水面に落ち葉が舞い散る風情はまさに一幅の絵画のようです。
そして冬、1月中旬から2月下旬の厳冬期には滝全体が凍結する「氷瀑(ひょうばく)」へと姿を変えます。日中の光を浴びて青白く輝く巨大な氷柱群は、息をのむほどの迫力です。寒冷な開田高原ならではの自然の造形美を目当てに、近年は厳冬期のアクティビティとして訪れるツアー客やカメラマンも増えています。