フィギュアスケートにおいて「二回転」と「二回転半(ダブルアクセル)」は、数字上わずか0.5回転の差ですが、選手にとっては三回転ジャンプと同等の壁として立ちはだかります。
最大の違いは「前向き(フォア)踏み切り」である点です。他のすべてのジャンプが後ろ向き(バック)で助走のエネルギーをそのまま回転に変えやすいのに対し、ダブルアクセルは前向きに踏み切って空中で素早く後ろ向きへ移行しながら2回転半を回り切る必要があります。
これにより、跳躍の瞬間にかかる恐怖心に打ち勝つメンタルと、前方向への踏み込みを真上に跳ね上げる強靭な大腿四頭筋・臀筋の瞬発力が不可欠です。二回転を完全にマスターした選手であっても、2.5回転の習得には数ヶ月から1年以上の専門トレーニングを要するのが一般的です。