イースター(Easter)は、日本語で「復活祭」と訳されるキリスト教最古かつ最大の祝日です。新約聖書によると、十字架にかけられて命を落としたイエス・キリストが、あらかじめ予告していた通りに「3日目に死を克服して蘇った」という奇跡を記念しています。キリスト教の信仰において、罪の贖いと永遠の命の希望を象徴する極めて重要な出来事です。
日本国内では冬の一大イベントであるクリスマスの方が圧倒的な知名度を誇りますが、宗教的な位置づけを比べるとその性格は大きく異なります。クリスマスは「キリストの誕生(降誕)」を祝う日であるのに対し、イースターは「キリストの復活」を祝う日です。教理的には、誕生よりも復活こそがキリストの神性を証明する出来事であるため、欧米の教会ではイースターこそが1年の中で最も華やかに祝われます。
また、英語の「Easter」という語源は、古代ゲルマン神話に登場する春と夜明けの女神「エオストレ(Eostre)」に由来するとされています。冬の寒さを乗り越えて大地が芽吹く「春の訪れを寿ぐ農耕儀礼」と「キリストの蘇り」が歴史の中で融合し、現在の春を祝うお祭りへと発展しました。